こんにちは。アメリカ東海岸在住のAnkomomです。夫婦ともにポスドク研究員、こども3人の5人家族です。
ある日、研究室の机で解析作業をしていると、研究室に来てくれている大学生のE君から、滅菌装置が動かない、と言われて、一緒に滅菌装置を見に行きました。順番にボタンを押していくだけの手順なのですが、手順通りに操作してみてもなぜか動きません。何度かトライしてみても動かないので、とうとう壊れたのかもしれない、ということで今度は研究室のボスに来てもらうと、急に動き出す滅菌装置・・全く同じ手順を何度もしてみたのに、しかも手順としては難しいものではなく順番にボタンを押していくだけなのに・・とあっけにとられてE君と顔を見合わせてしまいました。
そこで思い出したのが、数か月前のこと。蛍光顕微鏡のランプが切れかかっていてなかなかつかなくなり、大学生のLさんや私が、何度も試してもつかなかったのに、通りかかったボスがスイッチを押すと点灯したではありませんか。
ボスに、マジックタッチを持っていますね、というと、「必要なのはちょっとの<fi-ness>だね!」と・・(「繊細さ」の「fineness」をちょっと冗談で外国語っぽくおしゃれな感じの発音で言ってみたのか、と思い)「finenessですか?」と聞くと、「finance(「財政」の・・私の発音がこう聞こえたようです)」じゃないよ、finesse、つまりは機械に対するほんのちょっとのextra loveとcareだね!」とのことでした。
finesseを後から辞書で調べてみると、「1. elegant or delicate skill, 2. subtle skill in handling people or situations」となっていて「巧みさや洗練された技術」など<手際や技術>に対する言葉、Finenessは「立派さ、細かさ、繊細さ、純度」などの<物>に対する言葉、で全然違う言葉なんですね。
必要なのは‥finenessではなく、finesseでした。
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